人体錬成は難しいのか?(鋼の錬金術師)


自分は知らなかったが、鋼の錬金術師という漫画があるらしい。
その中に、

水35ℓ、炭素20kg、アンモニア4ℓ、石灰1.5kg、リン800g、塩分250g、硝石100g。イオウ80g、フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3g、その他少量の15の元素
答えは人。材料が分かってるけど、作れないものの一つ。

という一節があるらしい。

これに関しては、この時代の錬金術師は素人なのか?と思ってしまった。
私はプロの化学者だが人体を作れないという認識は間違っているし、実際作れる。

というのも、有名な化学者ジョークで、
「今まで1番高価な実験はなんだ?」というのがある。

ある化学者が同僚に、「今までやった一番高価な実験はなんだ?」と聞いた。
ある同僚は「○○かな。試薬代だけで200万かかった」と答えた。
ところが、ある同僚は「子作りかな。試薬代はかからなかったがこれからかかる予定だ」と答えた。

糞つまんないが、化学者のスタンスとしては真っ当で、化学反応は自分の意図したものであれば手段は問わない。
だから、人体錬成は極めて簡単という認識になるし、私もそう考えてしまう。
敢えて言うなら、植物や昆虫ですらそれを行うため難しいという認識はない。

むしろ、失敗作として描写されていた方が明らかに高度のように見えた。

生きている人間よりも動く死体の方が難しいのだ。

 

だから、鋼の錬金術師のに出てくる錬金術師は素人感が出てしまうんだろう。
この話はググっても出てこなかったので記すことにした。