ニコチンには高い依存性などない

https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-0348-7445-8_35 https://smokefree.gov/sites/default/files/pdf/mythsaboutNRTfactsheet.pdf

ニコチンは多くの人が考えるような高い依存性などはなく、実際にはほとんど依存性がない。 実際にはタバコを使用した時のみ、ニコチンの依存症を高める。 以下の証拠がある。

1、ニコチンパッチやニコチンガムの依存症の人をまず見かけない。

喫煙者はあんなに居る。実際、パッチやガムに依存してしまう人は治療を試みた人のうちの2%(ガム), 1%(パッチ)以下です。 これは非常に不思議です。ユーザーの1%しか依存させることができないのは”高い依存性”を持つ物質と言えるかもしれないが… また、ニコチンはカフェイン依存症程度の依存性と同じ位だと言われています。 一般の人が思うよりもカフェインの依存性は高いですが、絶対的に見れば低い部類です。 それとニコチンが同レベルです。

2、禁煙目的でニコチンパッチを処方し、ニコチン欲を満足させて居るにも関わらず、禁煙が成功しない。

これも不思議です。純粋に酔いたい人はウィスキーやウォッカなどの違いを意識しますか?ウォッカでないから満足しないなどありますか?ないです。 「私はニコチン依存症です。でもニコチンパッチでは満足できません。紙タバコでなければ満足しません。」みたいな人は紙タバコに依存していると言います。 医療関係者にも居るのですが、タバコ依存症とニコチン依存症はかなり別の概念で混同している例がかなりあります。 「タバコ(ニコチン)」のような書き方をしているサイトは信用できませんから、書き手の評価に使用できます。 また両者を分ける事で効果的な治療に役立てる事が可能です。 例えばタバコ依存症の人はニコチンパッチで治療できますが、ニコチンパッチ依存症の人はニコチンパッチで治療できないでしょう。

3、タバコ会社が紙タバコの依存性を高める研究を行っている。

タバコ会社は、ニコチンのポテンシャルを引き出すためにありとあらゆる研究を行ってきました。 効果がなければ売上は伸びなかったことでしょう。

紙にはアンモニアが添加され、喉のイガりを軽減させます(おそらく)。 一部で、ニコチンの吸収を早める、や、強める、といったことが書かれていますが、ニコチンの血中濃度に変化がないため嘘でしょう。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0278691511004911?via%3Dihub

また、アセトアルデヒドを使って依存性を高めます。 そのため、禁煙治療薬にはアセトアルデヒドの排除が効果的という研究もあります。http://ar.iiarjournals.org/content/37/7/3639.long#aff-2

非常に多くの香料も添加されています。 また、タバコの葉を発酵させることにより風味を強化します。

より詳しくは、https://ec.europa.eu/health/scientific_committees/opinions_layman/tobacco/en/l-3/5.htm を見てください。 1点だけ注意があります。アンモニア血中濃度に言及している箇所です。 古い文献しか参照されておらず、その箇所は間違いであると思われます。

4、まとめ

ニコチンの依存性がさほど高くないことがわかったと思う。 もし、タバコとニコチンを同一視している文章や人を見かけたら、上のような指摘を行い、ニコチンそれ自体には高い依存性がないことを指摘する必要があるでしょう。 そうしないと彼は嘘つきになってしまいますから。

この投稿の元ネタになったサイトがあります。 http://thr4life.org/index.php/2017/05/23/nicotine-not-addictive/

harmreductionjournal.biomedcentral.com

より詳しいものは、ここを見れば良いでしょう。

この記事を公開したのは禁煙本や反タバコ団体が非科学的な主張を行っており、事実を捻じ曲げていたからです。
このように嘘をつく方法は頭の良い人や科学的手続きを重んじる人には効きません、むしろ不信感しか産まないからです。