ニコチンには高い依存性などない

https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-0348-7445-8_35 https://smokefree.gov/sites/default/files/pdf/mythsaboutNRTfactsheet.pdf

ニコチンは多くの人が考えるような高い依存性などはなく、実際にはほとんど依存性がない。 実際にはタバコを使用した時のみ、ニコチンの依存症を高める。 以下の証拠がある。

1、ニコチンパッチやニコチンガムの依存症の人をまず見かけない。

喫煙者はあんなに居る。実際、パッチやガムに依存してしまう人は治療を試みた人のうちの2%(ガム), 1%(パッチ)以下です。 これは非常に不思議です。ユーザーの1%しか依存させることができないのは”高い依存性”を持つ物質と言えるかもしれないが… また、ニコチンはカフェイン依存症程度の依存性と同じ位だと言われています。 一般の人が思うよりもカフェインの依存性は高いですが、絶対的に見れば低い部類です。 それとニコチンが同レベルです。

2、禁煙目的でニコチンパッチを処方し、ニコチン欲を満足させて居るにも関わらず、禁煙が成功しない。

これも不思議です。純粋に酔いたい人はウィスキーやウォッカなどの違いを意識しますか?ウォッカでないから満足しないなどありますか?ないです。 「私はニコチン依存症です。でもニコチンパッチでは満足できません。紙タバコでなければ満足しません。」みたいな人は紙タバコに依存していると言います。 医療関係者にも居るのですが、タバコ依存症とニコチン依存症はかなり別の概念で混同している例がかなりあります。 「タバコ(ニコチン)」のような書き方をしているサイトは信用できませんから、書き手の評価に使用できます。 また両者を分ける事で効果的な治療に役立てる事が可能です。 例えばタバコ依存症の人はニコチンパッチで治療できますが、ニコチンパッチ依存症の人はニコチンパッチで治療できないでしょう。

3、タバコ会社が紙タバコの依存性を高める研究を行っている。

タバコ会社は、ニコチンのポテンシャルを引き出すためにありとあらゆる研究を行ってきました。 効果がなければ売上は伸びなかったことでしょう。

紙にはアンモニアが添加され、喉のイガりを軽減させます(おそらく)。 一部で、ニコチンの吸収を早める、や、強める、といったことが書かれていますが、ニコチンの血中濃度に変化がないため嘘でしょう。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0278691511004911?via%3Dihub

また、アセトアルデヒドを使って依存性を高めます。 そのため、禁煙治療薬にはアセトアルデヒドの排除が効果的という研究もあります。http://ar.iiarjournals.org/content/37/7/3639.long#aff-2

非常に多くの香料も添加されています。 また、タバコの葉を発酵させることにより風味を強化します。

より詳しくは、https://ec.europa.eu/health/scientific_committees/opinions_layman/tobacco/en/l-3/5.htm を見てください。 1点だけ注意があります。アンモニア血中濃度に言及している箇所です。 古い文献しか参照されておらず、その箇所は間違いであると思われます。

4、まとめ

ニコチンの依存性がさほど高くないことがわかったと思う。 もし、タバコとニコチンを同一視している文章や人を見かけたら、上のような指摘を行い、ニコチンそれ自体には高い依存性がないことを指摘する必要があるでしょう。 そうしないと彼は嘘つきになってしまいますから。

この投稿の元ネタになったサイトがあります。 http://thr4life.org/index.php/2017/05/23/nicotine-not-addictive/

harmreductionjournal.biomedcentral.com

より詳しいものは、ここを見れば良いでしょう。

この記事を公開したのは禁煙本や反タバコ団体が非科学的な主張を行っており、事実を捻じ曲げていたからです。
このように嘘をつく方法は頭の良い人や科学的手続きを重んじる人には効きません、むしろ不信感しか産まないからです。

反タバコ団体は○○科学の団体です。

個人的にはこの様な結論になりたくはなかったがなってしまったものはしょうがないです。
反タバコ団体は、疑似科学の団体です。水の記憶、ワクチン否定派、地球平面協会などとほとんど変わらないということです。 今後、この分野に進学される方は注意が必要です。 反タバコの研究者にはなれますが、それ以外の分野の研究者にはなれません。学問水準が低すぎるためです。 一方、他の分野の研究者はタバコの研究者になれます。 もう少し掘り下げて行きましょう。

この分野の研究文化に関するもの

この分野、特にタバコに関する公衆衛生に関する論文には2タイプあります。1つ目は糞、2つ目は査読された糞です。
反タバコ団体に所属している研究者(国の研究機関に所属している研究者も含まれます)は、おおよそタバコ問題しか扱いませんし扱えません。 疫学ですら少し危うい研究分野ですが、(魑魅魍魎が跋扈し、再現できない研究成果が査読付き論文として発表されているため、交絡の取り扱いに繊細さが求められるがそのような論文は実際は稀)それにも増して危険です。
分野全体が科学に基づかないため、論文を書く方もゴミしか書かないですし、査読する人もゴミです。 そのため、通常の科学者を遠ざけ、この分野が他の分野からどんどん孤立していきます。

あなたが他の分野の科学者だったとしてがこの分野の査読を行ったとしましょう。その論文はあなたの求める水準にないためリジェクトを行います。 しかし、数ヶ月後に同じ原稿が別の雑誌に掲載されていることに気づくでしょう。あなたは二度と査読を依頼されることはないでしょう。 また、あなたは、非科学的な学説に対して反論を書いてみたいかもしれません。そして書けば反タバコ分野から干され執拗な個人攻撃に晒されます。

このように他の学問分野と協力できなければ学問と科学の体をなしていません。 まっとうな学問、科学であれば他流試合でも十分に通用します、論理という共通の言語を使用しているためです。 論理という言語から逸脱した分野は孤立していきます。 同様の学術分野に一部の社会学などがあります。 これらの分野はしばしば他人には(時として本人ですら)理解できない非論理的な研究を行い周囲を困惑させます。 しかし、他人からのチェックが働かない状況ではその非論理性は保存されていきます。

この分野の第一の研究者を見てみよう

さて、この分野で一番有名な教授は誰でしょうか?それはカリフォルニア大学サンフランシスコ校の公衆衛生の教授であるスタントン グランツ教授です。 しかし、この教授はそうとうヤバ目で、彼の声明は研究仲間である反タバコ団体であるアメリカ癌協会ですら「いやそれはちょっと・・・」と言われている始末です。
さて皆さん地獄を覗く用意はできましたか?それでは見ていきましょう。

研究結果が再現できない。(科学ではない。)

彼の研究成果の大半が再現できません。科学の大前提として誰が研究を行っても結果が再現できなければなりません。 しかし、彼の研究成果の場合は同じデータを用いた場合ですら同じ結論になりません。
データの取り扱いやそれから受け取る意味などが通常とかけ離れているためです。
普通の研究では結論だけ読むといったことをよくやるのですが、彼や彼に親しい研究者の場合はそれはやってはいけません。
通常ではないデータの取扱いを行った後、エキセントリックな主張を行うからです。 非常にイデオロギー的な考え方で論文を読んだ誰もが思考を追うことが不可能です。

彼の行った一番有名な研究を見てみましょう。
Six-month public smoking ban slashes heart attack rate in community
これは、6ヶ月間、公衆の場で喫煙を禁止すると心臓発作が60%も減ったという論文です。国立癌研究所の資金提供を受けて研究を行ったようです。 そして10年間、この公衆の場での喫煙禁止は各国の法律として制定されるまでになりました。
しかしながら、この研究の大規模な追試によるとこの結果は再現できませんでした。
Changes in U.S. hospitalization and mortality rates following smoking bans
私は、分煙大いに結構、だと思います。上の研究でも心臓発作は減らなかったが肺炎などは減ったと書かれていますから良かったのでしょう。

でも、よくよく考えるとこれは恐ろしい事です。 あなたが嫌だなと思っている事やあなたが好きだと思っている事を、誰かが根拠がなく法律で禁止できるということです。

オッズやp値を理解していない。(統計を理解していない)

残念ながら、健康政策研究所のメンバーで、200本余りの論文と4冊の本の著者ですが、オッズやp値を理解していません。
自分がこの事実に気づいたときにびっくりして死ぬかと思いました。
https://www.acsh.org/news/2018/12/28/stanton-glantz-says-vapers-should-smoke-cigarettes-instead-13690
統計を理解していない人が書いた教科書とか見えている地雷以外の何者でもない。 他にも証拠があります。
Electronic Cigarettes and Conventional Cigarette Use Among US Adolescents A Cross-sectional Study
これは、2013年の若者の間の電子タバコの使用が紙タバコの喫煙につながるという主張の論文です。 残念ながら、2019年現在、若者の間で電子タバコの使用率は上がりましたが紙タバコの使用率は下がりました
つまり、この研究成果は単純に現実の表現に失敗しています。

まぁ、それ以前に、電子タバコの使用から紙タバコの喫煙につながる根拠が、タバコの使用者と電子タバコの使用者の間に正の相関があるためです。 これは、”相関関係は因果関係を含意しない”という一般的な前提を無視しています。 これ大学1年生前期の情報処理の教養課程とかで”癌の死者数”と”youtubeの登録者数”とかで「相関があるね。でも無関係だよー」といった授業でやる話です。 統計の教科書のはじめの方で書いてある話です。 研究の第一人者が大学1年生以下ってどうよ。
また、電子タバコ使用者は、非喫煙者よりも紙タバコを使用する確率が高いといった結果しか読み取ることができません。それは当然ですが・・・、うん。

この論文の悪い点は、電子タバコの使用が紙タバコの喫煙につながらないという逆の主張も可能な所です。 つまり、根拠がないのでどのような主張も可能ですが、何も解決はしません。 研究のデザインが悪すぎです。

また、このデータからは電子タバコを使用した若い人は禁煙を計画する可能性が高かったのですが、それに関して深堀りしてもよかったかなと思います。

研究所がおかしい

残念ながら、彼の所属している研究所(UCFS)は陰謀論者、反ワクチン派の巣窟です。 この研究所はオーガニック消費者協会から資金提供を受けているのですが、彼らは反ワクチン、代替医療などを推進しています。 https://www.acsh.org/news/2018/09/15/ucsf-academic-home-conspiracy-theorists-anti-vaxxers-13413

研究成果の取り扱いも他分野の基準では奇妙

科学で嫌われる行為の一つにチェリーピッキングがあります。 これはある主張を正当化する主張のみをピックアップすることです。
例えば、ギャンブルなら、社会性が高まる、ストレス発散、健康に良い、など利点のみを主張し、犯罪である、経済的打撃、アルコール消費量が増える、などの欠点は記載しないことです。(これらは事実確認をしていません。作り話です。)

ここで問題なのは、反タバコ分野ではタバコ会社から資金提供を受けた研究は無視して良い、または、信用できない、といった慣習があり、多数の研究者が堂々とチェリーピッキングを行っている事です。
彼らの歴史を知らないからかもしれませんが、このような慣習は他の分野の研究者から見るとやや奇妙ですしフェアではありません。

信用できない根拠が資金提供のみであるため、製薬会社から資金提供を受けた反タバコ研究は信用できないとするのか?とか、そもそも反タバコ団体もタバコ会社も利害関係者(タバコが存在しなければ存在できない)であるため信用出来ないとするのか?とか、研究のための独立系組織を作るべきか?とか、私設団体からの寄付金ということになっているが、私設団体はタバコ会社から寄付を受けている、実質的にはタバコ会社から献金を受けている場合どう取り扱うのか?とかがあります。

科学的は話ではなく別の判断軸が存在しているため話が複雑になる上、科学では決着が付きません。
つまり、科学的な決着を先延ばし政治的にやり込める事が実現できるだけです。 科学的なアプローチが遅れると、反タバコ団体の科学者でもなくタバコ会社でもなく国民が害されることにつながります。
危険性が見積もられたよりも大きいかった場合はもちろん、小さかった場合でもする必要のない対策に対して税金が投入され医療費を圧迫するなどの事があるためです。

正常化への道

ではどのようにすれば良かったのでしょうか?私が考える対策をいくつか書いておきます。

  1. 統計学者、他の分野の疫学者を著者やレビュアーに入れる。
  2. 化学者、薬学者、生物学者と協力する。

この分野の主力の研究者は主に医師なのですが、彼らは統計が非常に苦手です。仕事に使いませんしね。 誰も医師の統計解析とか見たくないので統計処理は他の人に丸投げしてください。実際そのような研究者はたくさん居ます。
また、化学者、薬学者、生物学者はどちらかと言えば反応や代謝といった枠組みで物事を捉えるため、理解しやすい。変な主張も少ないように思います。例えば、「安全基準の1/100であるが危険」や、「毒は薄めても毒」、「体内のクロムイオンが突如Cr(VI)イオンになり危険」などの主張はしないでしょう。

何れにせよ、この分野は特定の研究者が濃縮されているため、他の分野の水準まで学問としての水準を上げ、他の分野との協力をすることが不可欠です。

まとめ

これまで見てきたようにStanton Glantzの研究は何の意味もありません。統計を理解していないため引用するには不適当です。 「この主張をしているのは彼だけやね」といった時は特に注意が必要で、他の研究者から「珍説。これ検証すんの?流石に時間の無駄では?」とみなされていることでしょう。
彼の研究しか主張を行っていない学説はほぼ嘘(再現不可能)なので引用するのは辞めてください。 そのような引用をする方は疑似科学と科学の違いを理解していない人なので恥をかいてください。

vapeは喫煙へのゲートウェイ(入口)になるか?

結論:なりませんしなっていません

アメリカなどではvapeは喫煙につながるから有害、などと言われる事がある。主にアメリカでのみ言われています。 日本でもこのような論文が発表されていますし、調べようと思いました。

私はvapeがゲートウェイになるという理論はおかしいと考えていました。理由は主に2つあります。 ゲートウェイ効果に関してはlinkを参照してください。

また、より深く知りたい人は以下の資料を参考にしてください。 https://myheart.net/articles/marked-decline-in-youth-smoking-rates-contrary-to-what-the-headlines-say/ https://www.mdpi.com/1660-4601/12/5/5439/htm https://digital.nhs.uk/data-and-information/publications/statistical/statistics-on-smoking/statistics-on-smoking-england-2019 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6652100/

  1. ゲートウェイ効果は科学的根拠がなくても使える政治的に使いやすい用語である。
  2. 喫煙率が低下している現実。

まず、1に関して。ゲートウェイ効果は根拠がなくても科学的な用語に聞こえるし、大衆にとっても理解しやすい。 「なるほどvapeから喫煙に移行するのか。vapeを防げばええんやな」といった感じである。ただ現実はそのようにうまく説明できるかと問われればできない。 問題点がいくつかある。

  1. 酒量は増えかもしれないがコカインには行かない 酒を飲むなら「ビールの次はコカインだ。」といった事が起こればゲートウェイ効果に納得ができるのですが、無理あるでしょう。
    ありえるシチュエーションは「ビールの次は日本酒、ウィスキー、ウォッカ」などや「ビール、発泡酒ストロングゼロ」などといったアルコールの量やコスパを上げていく感じでありコカインに行きはしないでしょう。
  2. ゲートウェイ効果があるなら喫煙率が増えるはずである だが実際には猛烈に減っている。具体的に言えば、アメリカの高校生の喫煙率は年間0.355%の割合で減少していたが、2010年のvapeの登場とともに年間1.068%の減少になった。 vapeは喫煙率の減少を3倍程度に高める効果があるようだ。

この話を取り上げたのはいくつか理由があります。
このような主張をする記事から怪しい臭いがぷんぷんとしていましたし、いくらなんでもそれは無理筋という感じがしました。 ビールからコカインという遷移がないと考える人でも、vapeから紙タバコという遷移はありえると思うようです。

1つ目の理由は、このゲートウェイ効果はアメリカでのみ問題となっていますが、EUでは問題となっていません。 どちらもvapeと紙タバコが市場に存在しているため科学的な根拠があり、普遍的な現象であればUSでもUKでも観測されるはずです。

2つ目の理由は、私が考えていたゲートウェイ効果は徐々にアルコールの摂取量が増えていくといったものです。 また、どちらかと言えば味を変化させたくないでしょう。ビールが好きな人が速く酔うためといってウィスキーやウォッカに行くでしょうか? 発泡酒ストロングゼロに行くのではないでしょうか?
それと同じで、ニコチンをより強くしたいならvapeでニコチン濃度を強くすることが可能であるためニコチンを強くする目的では紙タバコに移行する必要がないのです。 また、vapeをやっている人曰く、「私のお気に入りは数多の味の中からは厳正な選抜を抜けてきている。タバコはどれもタバコ味でしょ?お気に入りには追加しないかな。」との事で味のベクトルが違い過ぎて比較対象ではないようです。

3つ目の理由は、医師が統計解析を行う場合に専門的な教育を受けていないため、相関関係と因果関係を混同している例を数多く見ます。これは日本だけの話ではなく世界中のどこでもそうです。
医師は仕事柄そうなのですが、個々の症例やレアな症例などを数多く知っている必要がある一方で、統計解析や科学的考察などが必要とされません。 疫学者などはかなり統計に熟達していますし、薬学者はどのような薬理作用なのだろうか?その仮説は無理筋。などといった科学的考察が必要不可欠なのですが医師には必要ありません。 知らなくてても医師としては十分ですし、そのような能力は必要とされていません。患者も期待していません。
そのため、彼らの書いた論文やその査読は混沌としている事が多いし、私の中では地雷扱いです。

上で紹介した論文もそうなのですが、喫煙率が増えていないがゲートウェイがあるという主張だけで論文の査読が通ります。 これは著者だけではなく学者コミュニティ全体が機能していない証拠でもあります。
間違った論文を出版するのは、1. 読むための時間を消費させ、他の研究者の研究時間を削る。2. 政策決定など広範囲の影響を与え、国民に健康被害を発生させてしまう可能性がある。3. 誤った情報の修正は大変。多数の人は最初に見た情報の印象を強く記憶してしまう傾向があり、後で修正するのがとんでもなく大変。などの理由でかなり問題となる行為です。

大量の記事や論文を読むのは一般の人では大変ですし、専門家はあてにできないしといった状況の中で、私が取捨選択をした結果自体は他の人の事実確認の助けになれば良いと思い記録を残しておきます。

タバコ疫学者 マイケル・シーゲルがAMA (何でも聞いて) を開催しました。

マイケル・シーゲルはタバコ規制などの分野の著名な科学者です。その彼がredditで質疑応答をしまして興味深いので報告します。 なお、強調箇所は私が強調しています。 link

Q:約3ダースの人々が(合計で)vaping(ブラックマーケットのビタミンEを混ぜたジュースを購入した)で死んでいることと、通常のタバコが依然として毎年480,000人が死亡しています。 タバコのロビイストがこの火に燃料を与えていますか?どうしてこれでもいいの? なぜ立法者はタバコ製品について同じくらい速く激怒しないのですか? 完全に禁煙であることに加えて、vapingは喫煙に代わるより良い選択肢ですか?

A:喫煙が米国における予防可能な死亡の第1位の原因であるという事実を見失ってしまったようです。
率直に言って、私たちは完全に喫煙者を放棄しました。彼らが喫煙を続け、病気や早死に向かっていることを誰も気にしていないようです。ニコチン置換療法(ニコレットやニコチンパッチなど)の成功率はわずか10%ですが、その悲惨な割合には完全に満足しています。
私は満足していません。標準の「FDA承認済み」方法を使用してやめない他の90%に提供するものが必要です。電子タバコはまさにその代替品です!それで、私たちは何をしていますか?このオプションを喫煙者から遠ざけようとしています。意味がない。
それでは、どうやってこれを説明できますか?率直に言って、私が思っている事は、2019年にまだ喫煙している人口は、政治的権力の低い人々、つまり社会経済的地位の低い人々である傾向があると思います。 彼らは非難されており、健康上の問題だけでなく、道徳的な失敗を抱えていると見られています。
他の悪徳を持つ人々をこのように扱うことはありません。それらの悪徳(飲酒やマリファナなど)は、同様に社会経済的上位層に影響を与えるからです。
肝心なのは、彼らの社会階級と政治権力の欠如のために、喫煙者は犠牲にされた、裏切られたたということです。そして、政治家は電子タバコのフレーバーを禁止することで簡単な政治的勝利を得ることができるようになったため、喫煙者や元喫煙者に対するこのような政策の恐ろしい影響にかかわらず、これを行うために時流に乗っています。

Q:最近の禁止の試みの背後にあるのは大きなタバコ会社、大きな製薬会社、あるいはその両方が大きな原因であるとあなたは信じていますか?
vapingの神話がニュースに登場するたびに、まもなく消滅し、誰もが放っておきます。 今では誰もそれを放置していません(私は今、路上で立ち止まります。見知らぬ人が、人々が蒸発することで死にかけていると私に言っています)。 JUULのようなポッドシステムは、文字通りどこでも個別に簡単に実行できるようにし、政府がvapeの息の根を止めるための要因となりましたか?

A:悲しいことに、私はタバコ会社がこの背後にいるとは思わない。なぜなら、私は保健当局と反タバコグループが彼らのために仕事をしていると思うからだ。 彼らはただ座って、たばこに対する主な競争を破壊し、将来のためにたばこ消費を確保し、長期にわたってたばこの在庫の価値を強化するのを助ける反たばこ運動を見ることができます。 それはとても悲しいことです。たばこ会社がその背後にいた場合、私は理解できました。しかし、タバコ会社のためにすべての汚い仕事をしているのが反タバコグループであることは悲しいことです。

Q:こんにちは!子供の頃、私の家族の多くは喫煙者であり、タバコを吸っていましたが、今は大学の学生であるため、タバコを自分の好きな煙として選んでいる人はほとんどいないように感じます。喫煙する家庭で育つことと、週に1回蒸気を吸う/喫煙することとの間に相関関係がありますか?タバコも死にかけているだけですか?

A:誰かが喫煙する家庭で育ったことで、若者が喫煙したり、他のタバコ製品や蒸気を吸ったりする可能性が高まることは間違いありません。 喫煙文化が徐々に消えつつあることは正しいですが、それは大部分がvapeに取って代わられています。 たばこは次第に死にかけている品種だと思います。しかし、まだ3500万人の喫煙者がおり、そのために今後数年で数千万人の早死者が出ます。 これらの3500万人の喫煙者が致命的なタバコを辞めさせるのを助けるために何かをする必要があります。

Q:法定年齢のフルタイムの大学生は、最も速い摂取を示す新しいベイパーの最大のグループであるようです(vapingを使用しています。未成年より着実に)。 フルタイムの大学に入学していない同じ年齢層ほど伝統的なたばこを吸っていない場合、このグループに懸念がありますか?私はメディアや彼らに問題のある政策に焦点を当てることは決してないので、これは人々が彼らの生涯の習慣を発達させ、確保するときであり、ほとんどの喫煙者(現在はベイパー?)でさえ高校でそれを試みたかもしれないと感じています。

A:あなたは重要なポイントを作ります。若者(中学および高校)に焦点を当てた多くの注目がありますが、大学生の年齢は調査対象から外れています電子タバコは大学生の間で人気があるだけでなく、マリファナを含むvapingも人気があります。 実際、大学生グループが流行の影響を最も受けているようです。おそらく、このグループの中でブラックマーケットのTHC(大麻の成分)を吸うカートの使用が最も多いためです。 全国的なデータは、大学時代の若者の間でのマリファナの使用が35年ぶりの最高水準に達していることを示しています。 大学生のほぼ半数が、最近マリファナを使用したと報告しています。それらの大部分はTHCを使用しています。

Q:CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が資金を得ている(または予算)は、議会によって決定され、MSA協定などの受益者です。過去のFDAヘッドの実績と、ポストとポストの前の両方での大きな製薬などへのリンクを考えると、 CDCがある程度侵害されていると思いますか?
適切な情報を提供するのが本当に遅いようであり、あなたが言ったように、90%が特定のサブセットに分類されます。
(訳者注:MSA協定はタバコの売上の一部を健康被害低減のために政府に収めるというもの。タバコの売上が落ちれば落ちるほど税収は減る。)

A:私はそれが金銭的なインセンティブによる妥協の結果だとは思わない。 喫煙者や、ニコチンにはまってはいるがそれから喜びを得ることができるという考えに対するイデオロギーの偏りのようなものだと思います。 アルコールを受け入れます。大麻を受け入れます。貧しい食生活と運動不足を受け入れます。しかし、私たちは喫煙は受け入れません。 最終的に、それがCDCの反応を曇らせていると私が思うことです。

反たばこグループは、誰かがニコチンを使用しているが健康への影響は受けていないという考えを単に容認できないということです。 言い換えれば、誰かがニコチンを使用して健康を改善できるという考えを容認することはできません

彼らの考え方は白黒です。ニコチンは、すべてが良いか、すべてが悪いです。妥協点はありません。ニコチンを使用している場合、それは悪いです。

Q:主な問題は闇市場の製品と模造品ですよね?非医療/非レクリエーション目的として、私は製品はvapingするのではなくマリファナを喫煙することに戻りました。 ミシガン州のように過剰に反応する場所は、それが助けるよりも公衆衛生により多くの害を引き起こすと言うでしょうか?どこで情報を入手しますか?

A:過剰反応には問題があると思います。おそらくそれは、アウトブレイクを若者の蒸発の問題と混同しているので、過剰反応というつもりはないでしょうが。
これらの風味付けされた電子タバコの禁止には、3つの悪影響があります。

  1. 彼らは多くの元喫煙者に喫煙を強制します。
  2. 喫煙に戻らない元喫煙者のほとんどは、闇市場で製品を購入し始めています。
  3. それは、風味付けされたニコチン含有製品から離れて、インターネットや路上で簡単に入手可能なTHC製品へと、あなたが気にしているリキッドの移行を引き起こすでしょう。

これら3つの影響はすべて、公衆の健康に深刻な悪影響を及ぼします。 上記の1と2は単なる推測ではないことに注意してください。 現在、マサチューセッツ州からの実際の紙タバコの販売データがあります。このデータは、vaping製品の販売禁止が有効になっている4週間の間に喫煙が大幅に増加したことを示しています。 加えて、私たちは、多くの人々が蒸気を吸った人々が闇市場の製品に切り替わったことを示す調査データを持っています。

Q:THC製品の合法化と規制についてどう思いますか?これは公衆衛生上のリスクを最小限に抑えるための正しい方向への一歩でもあると思いますか?

A:巨大な地下THC市場が発展しました。したがって、この時点で、これらの製品が50州すべてで規制され、連邦政府がこれらの製品の安全性についても管轄権を持つように、大麻連邦政府によって違法薬物から規制物質として分類解除される必要があると思います。 そのため、THC製品の合法化と規制は正しい方向への一歩となります。

Q:うわー!私は、典型的な禁煙プロパガンダを見ることを期待して、正直にここに来ていました。誰かがタバコの危険性について誠実に話しているのを見るのは爽快でした。 簡単な質問、噛みたばこ明らかに恐ろしく不健康な習慣ですが、喫煙と比較してどれほど悪いですか?

A:噛みタバコは不健康です-それは口腔癌、歯周病、歯の喪失、そしておそらく心血管疾患の危険因子です。ただし、製品に関連する病気や死亡の絶対的なリスクが低いという意味では、喫煙ほど危険ではありません。それにもかかわらず、snus(喫煙よりもはるかに安全です)の入手容易性のため、喫煙者の害を減らすために無煙タバコを使用することはお勧めしません。

Q:喫煙者がタバコから離れることに対する利点があるので、喫煙製品を規制するための最良のアプローチは何であると思いますか?この分野で何をすべきかについてもっと知りたいですか?実際に製品の蒸気を吸うことから利益を得る人々がアクセスすることを妨げない規制に対処する最良の方法は何ですか?

A:私は電子タバコの問題についてあまりにも多くの二極化があると思います。これは、ALL or NOTHINGシナリオではありません。選択肢は、自由市場を支配することや、製品を完全に禁止することだけではありません。しかし、それが考慮されている唯一のオプションのようです。

競合する目標のバランスを取ることができると思います。それが公衆衛生のすべてです。若者へのリスクを最小限に抑えながら、成人向けに電子タバコを市場に出す方法を見つけることができます。これをどのように行うことができるかについての予備的なアイデアを次に示します。

  1. 電子タバコと本物のタバコの両方を含むすべてのタバコ製品の販売を、21歳以上の人にのみ開かれ、電子タバコのみ(販売店)または電子タバコとタバコ製品のみを販売する店舗に禁止する)。 ほとんどの州がアルコールを扱っているように。カンバーランドファームの店に入ってウォッカのボトルを買うことはできません。 2019年に若者がコンビニエンスストアに足を踏み入れて、致命的なタバコや蒸気を発する製品を購入できるようになる理由はありません。

  2. リキッド中のニコチンのレベルを制限します。喫煙者が喫煙をやめるために製品を使用するのに成功するために、電子液体中のニコチン54 mg / mLは必要ありません。英国では、20 mg / mLの制限があり、データは喫煙者の禁煙に非常に効果的であることを示しています。これは、私が主な問題だと思う若者の依存症を最小限に抑えるのに役立つと思います。さくらんぼ味のvapingの短期使用は誰も殺しません。

  3. 製品の安全性を規制します。FDA電子タバコの安全基準を発行する必要があります。この直接的なアプローチは、たばこ会社だけが手に入れることができる高価なアプリケーションを必要とすることにより、電子タバコ市場の99%を破壊する現在の禁止主義者のアプローチよりも理にかなっています。

Q:医学界でのvapingに関する一般的なコンセンサスは何ですか?真ん中で分割されているように見えますが、データを見ると、vapingの方がはるかに安全であることは明らかです。

A:電子タバコの吸い取りが喫煙よりもはるかに安全であることは間違いありません。残念ながら、医学界が真ん中に広がっているとは思いません。私は、90%が正当なハームリダクションアプローチとしてvapingを受け入れていないようで、10%がそうであると思います。確かに、医療機関ではこれが当てはまります。私は個々の医師の調査については知らないが、彼らの意見はこれらの組織の意見を大きく反映していると思う。

Q:イギリスの公衆衛生は禁煙しようとしている喫煙者のための害軽減ツールとして宣伝されていることは私の理解です。私たちが米国にいるように、彼らはタバコの販売からお金を失うことに直面していないのでしょうか?MSAのお金またはそれと同等の英国のお金はありませんか?それとも、喫煙に関連した病気の喫煙コストが、たばこの販売から得たお金を浪費しているからでしょうか? (訳者注:MSA協定はタバコの売上の一部を健康被害低減のために政府に収めるというもの。タバコの売上が落ちれば落ちるほど税収は減る。)

A:はい。英国では、National Health Serviceはタバコ規制の害軽減を受け入れており、禁煙に使用する電子タバコを公式に承認しています。彼らは普遍的なヘルスケアを持っているので、政府はすべての喫煙関連の病気の医療費を支払っています。したがって、電子タバコに切り替える人が多いほど、政府の医療費は低くなります。これは、ほぼ確実にタバコ税から得られる収入を上回っています。

Q:vapingの支持者になりたいと思ったきっかけは何ですか? ロビー活動家や支配的な反vaping熱狂者があなたに近づき、業界のサポートをやめるように頼んだことがありますか?

A:電子タバコが最初に市場に登場したとき、私はそれがちょうどより多くの顧客を募集するために喫煙よりも安全であるとして製品を販売することは別のタバコ業界の策略だと思いました。 しかし、私はこの業界について1年間教育しました。製品を勉強しました。私は何百ものベーパーと話しました。
これはまったく異なるものであることが明らかになりました。たばこ会社とは何の関係もありませんでした(彼らは2011年まで関与していませんでした)。 これらの製品は実際により安全で、多くの喫煙者は喫煙をやめるためにそれらをうまく使用していました。

私の意見を変えたのは、実際のデータ-確固たる証拠-です。

私は今日、ほとんどの反タバコ支持者と同じ場所で始めたと思います。科学的なデータと情報が出てくるにつれて私の考えが進化しただけで、 反タバコグループのほとんどは最初はこれらの製品に反対し、スタンスを変えることすら考えていない。

Q:フレーバー禁止のロビー活動は、主にブルームバーグとCfTfKによって推進されているようです。キャンペーンには、メントールたばこに関する心地よい歴史があります。だから、彼らはおそらくファンシー/価格の高い大人のフレーバーをターゲットにしていると思います。しかし、メントール/ミントはそのままです。(訳者注:風味は禁止されたがタバコ味、メントール/ミント味は禁止されていません。)ティーンエイジャーがそのようなポッドを主に使用している場合でも。

それで、タバコ規制ロビーグループは、ティーンエイジャーの使用を減らすことを本当に試みていると思いますか?(綿菓子のストローマンに焦点を当てますが、ニコチン濃度や組成には焦点を当てません。)

A:これらのグループの意図について不誠実なものはないと思います。私は彼らが10代のvapingを減らしたいと心から思っている。ただし、問題の片側だけを見ることはできません。公衆衛生政策のすべての影響を考慮する必要があります。そして、フレーバーを禁止すると、何百万人もの大人の喫煙者や元喫煙者にとって悲惨な結果につながります。

したがって、本当の問題は、なぜタバコ規制グループが成人喫煙者への影響を重視していないのかということです。 率直に言って、私は彼らが本当に喫煙者を気にかけているとは思いません。 私はこれを言うのは嫌ですが、喫煙は公衆衛生で「道徳化」されたと思います。それは純粋に健康上の問題としてではなく、道徳的な問題として見られています。 喫煙者は悪い決断を下しています。彼らは「中毒者」です。そして、彼らがこれらの悪い決定のために「罰せられる」ならば、それはOKです。

CDCは実際、彼らは若者のvapingのみに関心があり、喫煙者を打ち捨てることを直接(明示的に)述べました。

したがって、彼らは彼らの意図について不誠実ではありません。彼らの意図そのものが間違っているというだけです。

Q:なぜこの危機はニコチンの蒸発と混同されているのですか?子供の手から蒸気を吸うことに対する懸念を理解していますが、フロントのTHC情報を取得しないことは文字通り命を奪います。

A:残念ながら、それは意図的なものだと思います。政治家や医療機関は、この発生を、電子タバコ、または少なくともタバコを使用しない電子タバコをなくすという彼らのアジェンダを促進する機会として捉えていると思います。これが、彼らがこの発生に関する事実を正確に伝えていない理由です。(例外があります-ユタ州保健局は通信が適切な機関の例だと思います)。

繰り返しますが、CDCのような機関が作成した混乱は意図的なものだと思います。 彼らは、データが実際に示すものに関係なく、このアウトブレイク電子タバコを含めることができることを望んでいます。

彼らがアウトブレイクに付けた名前でさえ、電子タバコを危機に巻き込むために意図的に作成されています。 それが彼らがこれを電子たばこ、またはベーピングに関連した肺の病気と呼んでいる理由です。現在のデータから、これはおそらく不正確です。 これは電子タバコ関連の危機ではなく、THC闇市場の蒸気による危機です。

Q:CDCはどのようにして根本的な原因をまだ発見していないのですか?彼らは、蒸気産業を破壊するために努力しているようです。私はミサに住んでいますが、禁止がまだ施行されている唯一の理由は、CDCが人々を正確に殺していることを確認していないからです。

A:時間がかかる理由の1つは、ニコチンを含む電子タバコが大発生に関係している可能性をオープンにしたいと考えているからだと思います。アウトブレイク調査(または調査)の原則の1つは、手がかりを獲得すると、その手がかりを積極的に追求することです。 CDCは大きな手がかりを獲得しました-ビタミンEアセテートは、THCの使用を報告したニューヨーク州のすべての患者のTHCカートリッジで見つかりました。しかし、彼らは積極的にその手がかりを追求する代わりに、伝統的な電子タバコを巻き込み続けることでそれを弱体化させました。

対照的に、Leaflyは同じ手がかりを積極的に追求し、本質的にパズル全体をつなぎ合わせることができました。彼らは中国の工場や、ブラックマーケットのTHCオイル卸売業者が密集しているLAのセクションまで、サプライチェーンをたどることができました。

率直に言って、Leaflyはこの調査を行う上でより良い仕事をし、CDCよりもそれを理解することに貢献したと思います。 (訳者注:Leaflyは大麻をvapingする製品を市場に出している会社、大麻関連の会社なのかな?)


長いため、この辺で終わります。 続きがみたい方は元のredditに行ってください。

メディアでの"発がん性物質"という用語について

発がん性に関しては、メディアなどでよく聞く言葉だと思うが科学的な用語としての発がん性と一般人の考える発がん性は違う。 そもそも、大多数の化学物質は発がん性があり、なおかつ我々の人体には発がん性物質が存在している。 その中で、特にメディアの言う”発がん性物質”などの用語だけでむやみに怖がったりする必要はない。

そのような思考回路に陥ると真面目に考えると日常生活に支障をきたす。

また、vapeやiqosなど電子タバコが”IARCが認めた発がん性物質”などと報道されているのを見て、どれほどのリスクがあるのかを知りたかった。 結論としては、”発がん性物質”のみではリスク計算ができない。

メディアで一番引用されている国際がん研究機関 (IARC)の発がん性物質一覧を見てみよう。 この組織は発がん性の分類を行いリストを作っているのですが、このリストはしばしば人々を困惑させます。

グループ1 人に対する発がん性がある。という箇所を見てみましょう。 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/kikaku29_1_siryou2_bessi1.pdf

アルコール飲料、タバコ、屋外の空気汚染、加工肉、太陽光、紫外線日焼け機などが並んでいます。 加工肉はタバコと同じ分類であるにも関わらず、全く規制されていません。 特に太陽光がグループ1というのなら体育の授業は危険だからなくした方が良いし、 太陽光を浴びる職種の人は危険なのでは?警備員とか。

http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/meat.html

ヒトの健康に影響を及ぼす可能性のあるものをハザードといいます。・・・(略)・・・リスクは、ハザードの毒性影響の大きさにヒトへのばく露量(食べる量)を考慮して評価します。 この分類は、発がん性を示す根拠があるかどうかを重視しており、したがって、ハザードの毒性影響の強さや暴露量が及ぼす影響(定量的な評価)はあまり考慮されておりません。 今回の評価では、これをもって、すなわち「食肉や加工肉はリスクが高い」と捉えることは適切ではないと考えます。 食品の安全性に関する様々な情報が発信されています。そして、健康な食生活を送っていくためには、それらの情報の正確さや食生活への影響の大きさを見分けるのは難しいことです。それらに振り回されず、多くの種類の食品をバランスの良く食べることが大切です。

より一層困惑します。発がん性はあるが食べて大丈夫なの?じゃあ何のためにリストがあるの? このリストは「ガンになる証拠の強さだから毒性の強さとは関係ない」と言ってるのですが、読む人はそんなことを考えません。 少し考える人は、「おk、身の回りの大半のものは発がん性物質だから量が大事なんやな。このリスト意味なやん」みたいになります。

https://www.sankei.com/premium/news/151115/prm1511150022-n1.html

この記事によると根拠が欧米での聞き取り調査です。 それはまぁ良いのですが、このリストの政策に与える影響が大きすぎてバランスが取れないですね。 欧米での聞き取り調査で加工肉に規制が入る可能性もあった。かなり危ないところだった。

ちょっとまって、そもそもIARCのリストは証拠の強さだったはずでは? 証拠が一番強い調査で聞き取り調査?800本の論文?じゃあ加工肉だめやん。 早く規制しないと。規制しない?意味がわからない。

グループ1にはベンゾピレンが入っています。 それ自体は良いのですが、ウィスキー、コーヒー、茶やオリーブオイルやココナッツオイルに含まれている。 焼いたステーキ、ハンバーガーに含まれているが規制されない。

グループ1だからどうだとか言ってる人おるか?おったわ。 安全衛生情報センター がんサバイバー・クラブ 近鉄ケーブルネットワーク 日本産業衛生学会 くまもと禁煙推進フォーラム 国立保健医療科学院

勘違いしてほしくないのは、私は発がん性がないとは言っていません。 リスクと発がん性はイコールではないため、特に一般人向けの文書では適切ではないという主張です。 量を計算していないため、危険性と発がん性が結びつかないのです。 そのため、一般的な話をしているのか、特殊ケースの話なのかわからないからです。 毒とは量です。どんな毒も濃度が低いかぎり問題にはなりません。 量の話をして欲しいのです。
リストをそのまま受け入れるのなら、ホルムアルデヒド(全生物の体内に存在)、加工肉、アルコール飲料、太陽光も同様に禁止すべきです。 利用者がタバコよりも圧倒的に多いためです。

ホルムアルデヒドに関しては ここ

グループ2B 人に対して発がん性がある恐れ 無線周波電磁界が入っとる。うーん…

結論

身の回りのほとんどの物質には発がん性がある。IARCのリストは量を考慮していないため目一杯の量を与えてテストする。 リスクが計算できないにも関わらず、危険である、という主張を行っている国の機関や学会などが大量に存在する。
この人達は科学的な考えを行わないため近づくと危険。 効果のない事や、一見良さそうだが実は害になるような事をやろうとする。 「これまでにそれで何人死んだのですか?」「さぁ?知りません。でもとにかく危険なんです。危険だから規制しないと駄目なんです。」みたいな会話になる。
案の定、菜食主義者の人はこの結果を見て「肉食はガンになるから健康上のリスクある。肉食をやめろ」みたいな主張している。
そのような極端な人は稀だろうが、私から見ると上の人たちは同じ穴の狢です。

イギリスの"vape は紙タバコに比べて95%安全"というのは本当か?

私はvapeは100%安全とは言えないが無害だという主張である。 いくつかの害(アレルギーがあるとか、喉が乾くとか、肺が病気の人は悪化するとか)があるが、死ぬようなものではないため合わなかったら使用を中止すれば良い。

にもかかわらず私が無害だという主張をしているのは、一般生活では避けられないリスクがどうしてもあって、それよりも安全なら無害であると判断している。
例えば、仕事上のストレス、長期間の労働などは仕事を辞めれば避けることが可能だが、生活があるので辞める事が出来ない。 車などは自分が使わなくても必要な人はどうしても居るし彼らにリスク回避のため車を手放せと言っても意味はない。 必要だからリスクを受け入れて使っているからだ。
"ゼロリスク”というのは素晴らしいかもしれないが意味がない。 何より、元々人体は発がん性物質代謝の過程で出てくためゼロリスクにはならない。 他の死因があるため、それで死者は減らない。

そこで今回の話だ。イギリスではvapeは紙タバコよりも95%安全という主張をしている。link 私が調べた限りvapeは紙タバコの5%も危険であるとは思えなかった。 そこで、イギリスの95%安全の根拠になっている論文を読み5%の危険の内訳を探ろうと思った訳だ。

Estimating the Harms of Nicotine-Containing Products Using the MCDA Approach DOI: 10.1159/000360220

これがその論文で著者はDavid Nuttで、私が信頼している疫学者の一人で、公衆衛生の第一人者。 この人と同レベルの学者は世界で3人居るか居ないかといったところ。

それで数値を見ると、紙タバコの4%程度の害しかないと書いていた。96%安全なのか、ちょくちょく数字が違うな。 vapeの害の40%程度は依存性に起因していた。残る2/3は、vape特有の死亡率とvape特有の罹患率、事故だった。 (図が小さくてわかりにくかったのでピクセルを数えた。) ニコチンが入ってるから依存はしょうがない。

一般の人は不思議に思うかもしれないがvapeの依存的要素は紙タバコよりもかなり低い。同じニコチンであるにも関わらずである。他にも、ニコチンパッチは依存性がほとんどない。 なぜ、中毒性の高いニコチンを使用しているにも関わらずこれらに違いがあるのだろうか?同じニコチンなら依存性は同じでなければおかしいのでは?
残念ながらそうではない。 紙タバコにはニコチンの依存性を高める最大限の工夫がなされている。使い切りで途中で中断や再開ができない。 また、紙タバコは吸った瞬間にニコチン濃度を高め、体の要求量を行き過ぎてニコチンを供給するためニコチンの耐性を高めてしまう。 これらの要素はニコチンをどのように供給するかでかなりの違いがでる。 ニコチンを緩やかに供給し、”ヤニ切れー>瞬間的な供給過多ー>ニコチン耐性”といったサイクルを断ち切る事が可能だ。 また、同じ味でニコチンの量のみ違うといったタバコが供給されていないため、味を変えずにニコチンの量を徐々に少なくするといったことが出来ない。他にも我々が知らない技術を使用してタバコ会社は売上を伸ばしてきたのだろう。

また、vapeの危険性を依存症抜きをざっぱに行うと2%になる。ニコチンが入ってなければこのような安全性になるだろう。 これは大体自分の直感とあっていて、日本のタバコでの死亡者数は12~13万人、自動車の死亡者数は3500人でvapeの想定死者数2400人を上回ってしまう。 すぐさま2%になる根拠はないし死者数が98%になる根拠もないが、ざっぱに見積もるとこうなる。 vape関連事故を減らしたり死亡率や罹患率を減らす努力は別途必要である。

また、このような意見もあって(2016年) https://www.rcplondon.ac.uk/news/promote-e-cigarettes-widely-substitute-smoking-says-new-rcp-report

長期的なvapeの健康リスクを見積もることは不可能ですが、利用可能なデータは煙を出すタバコ製品の5%の害を超えることはありそうもありません。また、この図よりも恐らくかなり低いでしょう。

なるほど、かなり多めに見積もって5%の害しかない、実質的にはかなり低い事が予想されていると。 これは私も納得できるかな。

害の少ないタバコ FDAの罪

link この度、FDA (米国食品医薬品局)はSwedish match社のsnus(スヌース) ジェネラルという無煙タバコを健康上の害の少ないタバコと認めた。

「タバコの代わりにジェネラルスヌースを使用すると、口がん、心臓病、肺がん、脳卒中肺気腫、および慢性気管支炎のリスクが低くなります」との事。 健康上のメリットは完全に切り替えたときのみの話ではあるが、一般的な科学的事実を認めただけなので感動はない。 むしろ、後述の理由よって紙タバコの死者が余計に増えるためFDAの罪は重い。

なぜ、snusであれば害が少ないと考えられるかというと、発がん性物質が少ないからで当然の結果である。 もちろん、発がん性物質が含まれない訳ではないし、紙タバコには含まれていない発がん性物質もあるだろうが全体的に見ると少ないことははっきりとしていた。
そもそも、同じ噛みタバコでもアメリカのdipという種類とスウェーデンのsnusでは製法や有害成分の多さや種類が違っており良い比較対象になっていた。 snusではタバコ特異的ニトロソアミンと呼ばれる発がん性物質を減らす努力など(タバコの発酵を行わない)を行っていた。

なお、WHOは2000年代前半このような発表をしている。 詳細は文章を見て欲しいが、参考文献のほとんどは2000年までのもので2000年台の前半に安全ということがほとんど固まっていた。 また、ニコチン自体は虚血性心疾患の主要な原因ではない。

FDAは軽々に判断を下せないとは言え、この15年近く彼らは何をやっていたのだろうか? アメリカではタバコの害で、1年間に肺がんで14万人、心臓関連で16万人死んでる。 肺がんはほぼ無くなるし心臓関連では半分になったと仮定しても1年で15万人が救われる。 15年では、225万人だ。 全員がsnusに切り替えるとは思えないが、適切な情報発信をすれば切り替える人も居ただろう。 10%が切り替えただけでも22万人を救える計算だ。

タバコのような問題では、嘘情報を拡散するのが一番死者が増える。 完全な切り替えを躊躇させる第一の原因は"紙タバコより○○の方がより健康に悪い”といった情報である可能性が高い。 vapeから紙タバコに移行せず両方使用する”デュアルユーザー”はvapeのリスクを高く見ていた事がわかっている。link link2 おそらく、snusも同様で、「snusの方が危険かも」といった認識をすると完全移行しない確率が増え死者が増える。

FDAがちんたら審査を行っていた間に22万人が死んだ。 この問題の難しいところは、適切な情報を提供していなかっただけなところだ。 だが、WELQ問題などでも同じ事が起こったが、この社会は適切な情報を提供しないため22万人が死んだり健康被害が出てしまう社会だ。 だからこそ、適切な情報提供や科学を基にした議論が必要である。

健康被害が起こりそうなので以下にリンクを書いておく。 紙タバコからsnusに移行したい人、移行した人はそのまま紙タバコに戻ってこないでください。 また、アメリカのdipではなくsnusを使用してください。

snusの方が有害である印象を与え健康被害を拡大させている人たち

厚生労働省 無煙たばこ・スヌースの健康影響について
日本禁煙学会 無煙タバコ「ゼロスタイルミント」の販売中止要請書
無煙たばこは口腔ガン発生の最大の引き金  このサイトは情報が古いですね。ほぼ関係ない事がわかっています。

国の機関がWELQと同レベルというのも酷い話だ。 禁煙団体の人は、どのタバコも同様に悪くなければならない、むしろ悪くなくては困るといった考えかもしれません。
どの国の禁煙団体も、"害が少ない"、といった結果に対して 反発 しているようです。